第4回 邦 「それにしても、さんぺいさんは酒癖が悪すぎです!」 三 「いや、計算計算」 邦 「計算違いです! あんな足し算引き算ありません!」 三 「酒だけに、ビールを『かけ』たり、水で『割る』ことはあるかもしれないけどな」 邦 「わー! うまい! でもダメです!」 三 「普段はいい酒なんだけどなあ。一回悪いスイッチが入っちゃうと、もー大変なことになっちゃうんだよ。」 邦 「核兵器のボタンと一緒です」 三 「でも俺は理に叶った乱れ方だけど、お前の乱れ方はシュールだろ?」 邦 「はい、昔の”よゐこ”のコントに影響を受けた乱れ方です」 三 「どんな影響受けてんだよ。だいたいそんな上等なもんでもねえだろ、前に聞いた雪山の話はシュールを超えてるよ!」 邦 「あれは死にかけました! 雪山を甘く見るなー!!」 三 「別に甘くは見てないよ」 邦 「あの白いのは砂糖じゃないんですよ!!」 三 「力説することじゃねえよ! だいたいなんであんなことになったんだよ」 邦 「はい、20歳くらいの時、友人とスキーに行きまして」 三 「若者らしいじゃん」 邦 「昼は普通に、人のスキー板に勝手にワックスを塗りまくったりして、冬のレジャーを満喫してたんですけど」 三 「危ねえよ! どこが普通の冬のレジャーだ!」 邦 「夜、山の中腹にあったバンガローみたいなとこで、みんなでお酒飲んでたら、友達と口論になりまして」 三 「口論? まあ、酒も入ってるしな」 邦 「そのうちどんどんヒートアップしてきて、胸倉をつかみあったりしてまして」 三 「熱くなってんなあ。一体何が理由でそんなことになったんだよ」 邦 「細川ふみえと、かとうれいこ、どっちが好きだったかでケンカになりました!」 三 「偏差値低すぎるよ! どこまで賢くないんだよ!」 邦 「その友達とは、馬場と猪木どっちが強かったかでもケンカしたことがあります」 三 「そんな世代でもねえのに、どんなケンカしてんだよ」 邦 「それで僕、気づいたら全裸で外に飛び出してまして」 三 「なんでだよ!! 口ゲンカと全裸の間が全くねえよ!」 邦 「僕もいまだに、どうしてそんなことになったか、わかんないんですけど」 三 「口ゲンカのシーンと全裸のシーンが全然つながらねえもん」 邦 「で、僕、吹雪の中、全裸でスキー履いて雪山を登り始めまして」 三 「状況も格好も行動も全部間違ってるよ!」 邦 「あ、スキー靴だけはいてました。ちょっとセクシーです。」 三 「どこがだ!」 邦 「僕の姿が完全に見えなくなるくらい上の方に登ったと思ったら」 三 「登ったと思ったら?」 邦 「猛スピードの全裸の男が、直滑降ですべってきたとのことです」 三 「お前だろ! ストリーキング・ロケッティアだ!」 邦 「で、そのままどんどん加速され、さらにふもとの方までノンストップですべっていきました」 三 「みんながいたバンガローで止まらなかったのかよ!」 邦 「はい、そのままふもとにもう一件あったバンガローの横を通り過ぎた時、かすかに人々の悲鳴が聞こえました」 三 「そりゃ目にした人は何かと思うだろ! 新雪男伝説の幕開けだ」 邦 「僕、全然寒さも感じなくて」 三 「アルコールで麻痺してたんだよ!」 邦 「スピードニ酔ってまして」 三 「酒に酔ってたんだろ! で、結局どうやって止まったんだよ?」 邦 「はい、そのまま猛スピードで、網にひっかかりまして。あんな雪山でも漁業がさかんなんですね」 三 「それはゲレンデに用意してある、ガケに落ちるのを防ぐネットだよ! でもお前、それに引っかからなかったら、そのまま谷底にダイブしてたんだろ?」 邦 「はい、しかも全裸でです。死んでも死にきれません」 三 「その後はどうなったんだよ」 邦 「捜索隊みたいな人達が来て、ネットに引っ絡まってる僕を助けてくれました」 三 「蜘蛛の巣に引っ掛かった妖精を助けるなら美しい話だけど、雪山で素っ裸でネットに引っ掛かったお前だろ。風情がねえよ」 邦 「その後はなんか大変な事になってたみたいなんですけど、あまり覚えてません! NASAに記憶を消されました!」 三 「それはただ単に飲み過ぎて記憶とんだだけだろ!」 邦 「でも、あれで生きてたのは奇跡です」 三 「そうだよ、心配だからあんま命をかけた無茶すんなよ」 邦 「はい! お酒と冬の山は相性が悪いので、今度は夏の海で泥酔します!」 三 「それが無茶だよ! たこ八郎の二の舞になる気か!」 2003/4/15
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