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まだこんなに暑い夏になるとは気づきもしない5月の末のことだった。 彼は今年もやってきた。 そう、クワガタが。 今年はコクワガタ。ちっちゃいわっくん。 ということで、なまえはコワクどん。 だんだん虫のお助け小屋のようになってきたぞ。 コクワガタは越冬する類のクワガタらしい。冬眠しながら3年くらい生きるそうだ。 ということは、わっくんやブータンのように1年でつらいお別れをしなくてもいいのだ。 ただし、今年が3年目じゃなければ、の話だが。と、クワガタに詳しい友人は言っていた。 コクワガタはかなりちいさい。 ブータンくらいの大きさしかない。 わっくんは、人が家の中をのぞこうと、さわろうと、関係なくエサにくらいついていたが、コワクどんはいつも木の裏側に隠れている。エサを食べているところはまだ見たことがない。 ノコギリクワガタというのは、クワガタ界の王様なんだなぁ。エサ場ではいちばんえらそうにしていられるから、逃げる必要がないんだ。 コクワは弱いから、ちょっとしたことですぐ逃げてしまう。 わっくんにはない愛らしさがコワクどんには見える。 これからは毎夏昆虫日記をつけることになるんだろうか。 季節の使者は私をこれからも楽しませてくれるんだろう。 2004/7/25 |
「わがままな月」のホームページ
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