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コジマは大きくなった。来たばかりの頃に比べると見違えるほどである。 しかし、少し大きくなった時に病気になったコジマだった。 皮膚や甲羅がぼろぼろと、はがれ落ち出したのである。 最初は成長過程で脱皮してるのかなぁ
なんて楽天的な見方をしていたのだが、甲羅がどんどんはがれていくのはさすがに尋常ではない。 コジマは細菌がくっついて起こる病気だった。ほっとくと肺まで細菌がはびこって、死んでしまうのだそうだ。 絶望的になっていたら、先生の神の一声。 「お薬があります」カメにやる薬があった! 先生が本当に神様に見えた。薬というのはおそらく抗生物質のようなものなのだろう。 「えーと、カメにお名前はありますか?」「はい、コジマです。」「え?」「コジマ」「はぁ〜。」 動物を飼う時は、病院に行く時のことも考えて、恥ずかしくない名前をつけましょう。なんにせよ、コジマはこの薬のおかげで細菌にやられてしまうことなく、すくすくと育っている。 不幸中の幸いだったのは、コジマが食いしん坊で、薬がついていようが何しようが、とにかくエサをバクバクと食べてくれたことだ。あ、でも、「コジマのエビ遊び」というのもある。コジマちゃんはカメのくせにエビが大嫌いで、エビ入りのエサをやると口に入れたあと、「うわっ!まずい!まずい!まずい!」という顔をして全部吐き出してしまうのである。 さて、この先どれくらい大きくなりますかねぇ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2005/2/27 |
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